記載されたオスとメスでは、腹部が暗い茶色で、明るい丸い斑点と白い毛があります。
頭の上には短い棘が6本あります。頭から胸をおおう部分、大きなあご、脚は赤みのある茶色です。脚の一部には濃い色の輪模様があります。
Madagascarchaea rabesahalaは、小さな体の前に長いあごを伸ばすクモです。前方の中央の目は、大きな盛り上がりの上にあります。あごの根元近くには下向きの小さなとげがあり、首のように細く伸びた体の前側とともに、独特の横顔を作っています。
二〇一八年の新種記載では、オス五個体とメス四個体の違いが調べられました。体長はオスが一・五六〜一・六六ミリメートル、メスが一・九一〜二・〇七ミリメートルでした。一方、一番前の脚の太ももにあたる部分の平均の長さは、オスで二・〇三ミリメートル、メスで一・九六ミリメートルです。この標本の組合せでは、体はメスが大きくても、脚のこの部分はオスの平均が長くなっていました。
横の目と前方中央の目の間にある小さなとげにも個体差がありました。調べたオスでは五個体中三個体、メスでは四個体すべてに見られています。基準となるオスの標本には、このとげがありません。研究者らは一個体の姿だけを示すのでなく、同じ種類の中にある違いもまとめました。小さなクモを比べる作業には、体の大きさ、脚の長さ、とげの有無という複数の手がかりが使われています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一八年の記載では、二〇〇〇年のアンドラノマイ付近と、二〇〇九年のアンダシベ付近の森林から標本が報告されています。これらの採集地で森林と地表の落ち葉を保ち、生息状況を再確認する調査が、本種の保全を考えるための情報を補います。