クロミンククジラは、南半球を回る海域に分布するヒゲクジラです。夏は南極周辺で餌をとり、冬はより北の暖かい海へ移動するとされています。
背中は濃い灰色から黒、腹側は明るい灰色か白です。胸びれは淡い灰色で、背びれは体の後ろ寄りにあります。
クロミンククジラは、夏に南極海で餌を食べ、冬は低緯度へ移動して繁殖します。成熟したオスの長期的な餌や移動を調べるため、研究者は9頭のヒゲ板に沿って炭素と窒素の安定同位体を測りました。ヒゲ板に残る成分の変化を使い、時間をさかのぼって食べた餌を推定しました。
分析では、オスの餌もナンキョクオキアミが中心で、低緯度の餌はほとんど記録されていませんでした。メスでは妊娠中の摂餌記録が調べられていましたが、オスの長期記録は不足していました。9頭のうち8頭には同位体値の周期的な変化があり、季節ごとの移動を示す可能性があります。残る1頭では窒素値が変化せず、一年を通じて南極海にいた可能性が示されました。オスにも複数の移動型があります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
成熟したオス9頭のヒゲ板を調べた研究では、8頭に成分の周期的な変化があり、1頭には窒素値の変化がありませんでした。オスの餌と移動の記録は、南極海の食物網を調べる資料になります。