キジオライチョウは北米西部のセージブラシ草原にすむ鳥です。繁殖期になるとオスが集まり、メスに求愛する姿が見られます。
求愛場所では、オスが尾を扇のように広げ、胸の黄色い気のうをふくらませます。
子育て中のキジオライチョウは、草原で餌を探す場所と、日中に休む場所を使います。休息場所には低木が茂り、親子の姿を隠す植物があります。開けた草原の中にも、植物の高さや茂り方によって、暑さを和らげる場所が点在しています。
2018〜19年、米国のオレゴン、カリフォルニア、ネバダの三州にまたがる地域で、二十四組の親子を追跡した研究があります。研究者は、親子が朝に餌を探した場所と、午後に休んだ場所に、利用から数日後に測定器を置き、周囲の植物と温度を比べました。
休息場所は、採食場所に比べて暑さや寒さを和らげる働きが見られました。特に幼いひなを連れた時期には、午後の暑い条件で休息場所の方が涼しくなると推定されました。草原での子育てには、餌をとる場所と暑さを避ける場所の両方が関わっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
この研究は、低木や草の高さ、茂り方に変化のある草原を保つことを提案しています。餌を探せる場所と、身を隠して暑さを避けられる場所を組み合わせて残すことが、子育ての環境を守る手がかりになります。