マサイキリンは、ケニア・タンザニアとザンビアの一部に分布するキリンです。
濃い茶色の斑点には、葉のふちのようなぎざぎざがあります。斑点を囲む地色は薄い茶色です。
タンザニア北部のマサイキリンは、季節によって近くにいる動物たちが変わる環境で子育てをします。ヌーやシマウマの大群がやって来る場所もあれば、群れが遠ざかる時期もあります。キリンの子どもが育つ環境には、周囲を移動する草食動物やライオンも関わっています。
2016年の研究では、タランギレの五つの地域で、2012年から2014年にかけて18回の写真調査を行い、模様で見分けた449頭の子どもの生存を分析しました。研究者はライオンの多さ、ヌーとシマウマの多さ、両者の数の比を比べました。子どもの生存との関係を最もよく説明したのは、主な獲物となる群れに対してライオンがどれほど多いかという比でした。この比が高い場所や季節ほど、子どもの生存は低くなりました。研究者は、大群がいる時期にはライオンの食事がそちらへ向き、キリンの子どもへの圧力が和らぐ可能性を示しています。別の草食動物の旅が、キリンの子育てにも関わるという関係です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
タランギレのマサイキリンを調べた2016年の研究は、ヌーやシマウマの減少が、キリンの子どもにも影響し得ると指摘しています。生息地の分断や移動経路の遮断、密猟によって群れがさらに減ると、主な獲物に対するライオンの割合が増え、キリンの子どもが受ける捕食の圧力も高まる可能性があります。草食動物が季節に応じて行き来できる環境は、キリンの保全にも関わると指摘されています。