生きたオスとメスの腹部には、黄緑色の模様があります。
記載されたオスとメスでは、腹部の背中側にこぶが1つあります。頭の上には4つの突起があり、それぞれの先に短い棘があります。
Eriauchenus ranavalonaは、首のように高く伸びた部分の前に、長い大あごを備えるクモです。2018年に詳しく記載されたオスでは、大あごの長さが3.28ミリあり、根元から0.42ミリの位置にとげがありました。記載されたメスでは大あごが2.62ミリで、とげは根元から0.48ミリの位置にあります。前方へ伸びる大あごと、その根元近くのとげは、腹の色だけでなく、このクモの形を特徴づける部分です。
研究者は、オスの基準標本とメスの副基準標本を、ラノマファナ国立公園内の別々の採集地点から選びました。オスは1998年のヴヒパララ、メスは2003年のヴァトハラナナ川周辺の標本です。頭部を上へ伸ばす部分や大あごを顕微鏡で測り、図とともに記載しています。生体の観察と保存標本の細かな形態を組み合わせ、よく似た仲間との違いを整理しました。離れた年に集められた標本が、新種の記載を支えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種が知られるラノマファナ国立公園周辺では、Centre ValBioが森林回復を進めています。同団体の2023年の年次報告は、施設の苗畑で10,487本の苗を育て、そのうち1,734本を観光ガイドの団体、職員、地域の小学校が植えたと報告しました。分断された森林の周辺を回復させる別の事業では、在来樹木と収入につながる作物を組み合わせています。地域の暮らしと森林の回復を両立させる取り組みです。