黒い冠羽と頭頂部のある大きなアジサシです。小魚を主に食べ、水面を探して頭から水に飛び込みます。
翼の上は灰色、下は白く、黄色いくちばしと深く分かれた尾が目立ちます。繁殖期の後、黒い頭頂部は後ろへ退き、頭頂に灰色の斑が残ります。
オオアジサシは海岸で群れになって繁殖し、小魚を主に食べます。南東オーストラリアのモンタギュー島では、2018年の繁殖期に巣へ運ばれる餌が35日間、写真で記録されました。
オオアジサシが繁殖するオーストラリア南東部のモンタギュー島では、2018年に35日間、巣へ運ばれる餌が写真で記録されました。種や科まで識別できた2,469点のうち、アンチョビが84.5%を占め、すべての繁殖段階で最多でした。確認された主な餌は七種類でした。抱卵中はアンチョビ以外にバラクータ、アジ類、ヤリイカも頻繁に見られ、ひなが孵化するとそれらは減りました。
アンチョビの割合は成鳥への給餌段階の77.0%から、ひなへの給餌では92.4%へ上がりました。写真に写ったアンチョビの平均体長は抱卵中91.1mm、初期給餌で71.8mm、中期給餌で79.6mmでした。地元の海面水温が約17.5℃まで高くなるほど、餌中のアンチョビ比率も上昇しました。巣へ運ぶ魚の種類と大きさは、繁殖の段階や海の状態とともに変わっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
著者らは、オオアジサシがアンチョビに強く偏ることから、餌の種類や大きさの変化が南東オーストラリア沖の外洋生態系の変化を示す手がかりになりうると述べています。