インド洋から西太平洋の沿岸に分布し、河口の水域も利用するイルカです。香港・珠江口では長期調査が行われています。
子は濃い灰色、若い個体は斑点のある灰桃色、おとなは斑点が薄れて桃白色になります。
香港周辺にすむシナウスイロイルカは、河口域を行き来する個体群の一部です。香港の長期モニタリング推定では、2003年に約158頭だった値が、2010〜2011年には約87頭、2015〜2016年に65頭、2018年には32頭まで下がりました。これらは調査時点の推定値で、毎年同じ数え方をした単純な頭数記録ではありません。
論文は、目視調査に加えて音響記録も分析し、香港と珠江河口で重なる利用範囲を論じています。音を聞く手法は、目で見る方法とは異なる記録を加え、イルカが海域をどのように使うかを考える材料になります。個体の移動や調査方法も推定に影響するため、比較を続けるには調査範囲と手法をそろえ、地域ごとの結果を分けて記録することが大切です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
香港周辺の長期モニタリングでは、推定値が2003年の約158頭から2018年の32頭へ低下しました。推定は調査範囲や方法の影響を受けるため、目視と音響を含む継続調査を地域別に続け、河口域全体の状況と照らし合わせることが保全に役立ちます。