とがった頭と、後ろ寄りの曲がった背びれを持つクジラです。
北半球のミンククジラには、胸びれの中央に白い帯があります。
北太平洋のミンククジラは、「ボイン」と表される独特の音を出します。海面に姿が現れる瞬間に加え、水中の声も暮らしを探る手がかりです。海に並べた録音装置では、同じ音が届く時間の差などから位置を求め、鳴いているクジラがどの方向へ進むかを追うことができます。
ハワイ・カウアイ島沖の研究では、2012〜2017年の録音を用い、ソナーが出ていない時の動きが調べられました。速い間隔で鳴くときや、近くに別の鳴くクジラがいるときには、より速く、方向のそろった泳ぎになりやすい傾向がありました。声の変化が、泳ぐ動きとも結びついていたのです。
研究は、ふだんの変化を知ることで、人が出す強い音への反応を捉えようとしています。漁具への絡まりや船との衝突、水中の騒音などは、このクジラの保全上の課題です。海で聞こえる声を積み重ねることが、姿を見つける調査を補い、人の活動とクジラの行動の関わりを知る助けになります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
捕鯨、漁具への絡まり、船との衝突、水中の騒音、海の環境変化などが保全上の課題です。個体群や音への反応を調べ、船や騒音の影響を減らし、座礁したクジラに対応する取組があります。