北極圏や高山帯にすみ、季節で羽の色を変えるライチョウです。日本にいるライチョウは「ニホンライチョウ」という亜種です。
冬はオスとメスとも白く、繁殖期のメスは褐色と黒のまだら模様です。オスはメスより遅くまで冬の白い羽を残します。
日本の山で保護されたニホンライチョウのひなには、母鳥が出したばかりの柔らかいふんをついばむ姿が見られます。母鳥がおなかの下でひなを温めた後にふんをすると、ひなが集まり、表面についばんだ跡を残すことがあります。
2016年の六月から七月、南アルプスの北岳で、一時的にケージで保護した母鳥三羽とひな二十羽が調べられました。昼には見守られながら屋外で餌を探す親子です。三組すべてで、ひなが母鳥の柔らかいふんをついばんだ跡が、生後三〜十八日の間に確認されました。
ふんに含まれる細菌を調べると、生後一週目のひなにも、母鳥に多い細菌の主なグループがすでに見つかりました。研究者は、母鳥のふんを食べる行動が、植物を消化するための細菌を早く受け取る助けになる可能性を示しました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2019年のこの研究は、飼育下でニホンライチョウを育てる保全活動に、腸内細菌の発達を理解することが役立つとしています。研究者は、母鳥から受け継がれる細菌の詳しい種類や働き、ひなの生存との関係をさらに調べる必要を挙げています。