人の暮らす場所に広く見られるネズミです。水や食べ物のある下水道、倉庫、畑などを利用します。
野生個体は背中が茶色がかった灰色で、腹側は淡い色です。耳は小さく、尾は頭から胴の長さより短くなります。
片側の台に乗ると、反対側にある餌箱のふたが開く。そんなシーソー型の仕掛けを、ドブネズミが使いました。2025年に発表された研究では、あらかじめ使い方を覚えた仲間が4頭いる群れで、未経験の個体が初めて餌を取り出すまでの時間が、経験者0頭や2頭の群れより短くなりました。未経験の24頭のうち、17頭が試験中に餌を取り出すことに成功しています。
実験は2019年11〜12月、スイスのベルン大学で行われました。飼育された野生型のメスを6頭ずつの6群に分け、土を掘れる場所や隠れ家のある屋外の囲いで暮らさせています。未経験の個体は、仲間が仕掛けを動かす場面に居合わせたり、仲間が開けた箱から餌を食べたりしていました。また、一部には台を使わず、ふたを直接持ち上げて餌を取る個体も現れました。決められた仕掛けを使うだけでなく、別の開け方も生まれたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ドブネズミが人によって持ち込まれたニュージーランドでは、島の鳥を守るため、再侵入の監視が行われています。DOCは2024年10月、モトゥタプ島と隣接するランギトト島で侵入した1頭への対応を報告しました。約50台のカメラで行動を追い、毒餌を食べる映像が得られた後、カメラや探索犬による確認で見つからなくなったことから、その個体が死んだと判断しています。鳥類の保全のため、侵入を見つけて対応する取り組みの一例です。