コロンビア中央アンデスに記録されたトガリネズミです。暗褐色の背と短い尾、小さな目と耳を持ち、湿った山地雲霧林などに記録されています。
HMWの種別資料では、背は暗褐色で灰色の下毛があり、腹側は少し淡い黄褐色です。尾は短く、暗褐色の短い毛に覆われます。目は小さく、耳も毛に隠れるほど小さいと記載されています。
コロンビアコミミトガリネズミは、コロンビアの中央アンデスにすむ小さな哺乳類です。カルダス県のマニサレスやビジャマリア周辺にも生息しています。
二〇二一年の論文では、山の保護区で働く人々の協力によって集まった二匹が紹介されました。二〇一八〜一九年に行われた取り組みでは、見つけた動物の死体や骨を、場所などの情報とともに大学へ届けてもらいました。二匹はカルダス大学の自然史博物館に保存され、体や頭骨を調べる資料になりました。
二匹の頭から胴までの長さは約六・二センチと六・九センチ、尾はともに約三・三センチでした。研究者は大きさや歯の並ぶ幅などを照合し、特徴の多くがこの種に合うと判断しました。著者らは、土地による姿の違いをさらに比較する必要も挙げています。森で見つかった小さな死体が、生息を裏付け、別の場所の仲間と比べるための資料へと変わったのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二一年の研究では、保護区の職員と博物館が協力して、生息を確かめる資料を蓄積しました。著者らは、こうした協力を長期的な生物の調査に取り入れ、標本を保存することを勧めています。この種でも、各地の標本を比較し、分布や地域差を把握することが保全の基礎になります。