コロンビアとベネズエラの国境にまたがるペリハ山脈のトガリネズミです。論文で具体的に記された雲霧林の採集例は1件で、ほかの環境記録は限られています。
背中は鉛色の光沢を帯びた暗灰色で、尾は頭から胴までの長さの半分ほどあります。
Cryptotis perijensisは、コロンビアとベネズエラにまたがるペリハ山脈の小さな哺乳類です。口の中では、上あごの四番目の小さな歯が内側に寄っています。頭骨を横から見ると見えにくいこの歯も、近い仲間との違いを示す特徴です。
2015年の新種記載で研究者が直接調べられたのは、二つの標本でした。一つは1989年にコロンビア側で見つかった個体の頭骨。もう一つは2009年にベネズエラ側で採集され、体と一部が壊れた頭骨が保存されたオスです。時期も国も異なる資料が、同じ山脈の動物を比べる手がかりになりました。
研究者は歯の並びや頭骨の幅、下あごの形を近い仲間と比較しました。以前は別の種の名前で呼ばれた山脈の個体にも、独自の特徴の組合せがありました。二つの標本を結び付けた比較によって、山脈にちなむperijensisという名前が与えられたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2015年の原記載では、直接比較できた標本は二つで、別に報告されていた一個体は予定された標本庫で確認できませんでした。著者らは、この山脈に固有の種の発見が、地域の調査と保全への関心を高めることを期待しています。残された標本と採集場所を確かめ、現在の生息地を調べることが、守る場所を定めるための課題です。