アミメキリンは、白い線が網のように体を区切るキリンです。主にケニア北部・北東部に分布します。
赤みのある茶色い斑点を、はっきりした白い線が囲みます。この模様は脚にも続きます。
アミメキリンは、保護区を囲む柵に設けられた通り道を使って、内と外を行き来します。ケニアのレワでは、低い石の壁と柱を組み合わせた場所を越えて移動します。サイの外への移動を抑えながら、ほかの野生動物が通れるように工夫された場所です。
レワと隣接するボラナでは、柵の通り道に自動撮影カメラを置き、動物の利用が調べられました。二〇一〇~二〇一三年にレワの通り道で数えられたアミメキリンの通過は、七千八百七十九回でした。同じ場所には、ゾウやシマウマのほか、ライオンやハイエナも現れていました。
レワ北側の通り道に限った二〇一〇~二〇一一年の集計では、アミメキリンの通過は保護区へ入る方向が千二百一回、出る方向が千二百十二回でした。長い首の動物も、人が作った出入口を繰り返し使い、保護区の境界を越えていたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
柵による生息地の分断に対応するため、レワなどでは野生動物の通り道が実際に設けられ、カメラや巡回で利用状況が調べられています。二〇一五年の原著は、複数種を含む捕食記録を分析し、通り道の近くに捕食が集中するという予測は支持されなかったと報告しました。一方、状況は変化し得るため、通り道が捕食者の待ち伏せ場所になる危険を、管理者が引き続き注意して確かめるよう勧めています。