北アメリカ東部が原産の、木で暮らすリスです。灰色の毛が一般的ですが、黒っぽい個体も見られます。
背中の灰色の濃さには違いがあり、茶色みを帯びることもあります。オスとメスの大きさや毛色はよく似ています。
トウブハイイロリスは、いつもの方法で木の実を取れなくなると、別の動かし方に切り替えました。飼育下の実験では、それまで好んで使っていた「押す」方法を使えない箱が用意されました。リスたちは、以前の課題で少しだけ成功経験のあった「引く」方法を使い、初めての試験から木の実を手に入れています。
2019年の論文は、2015年7月に英国エクセター大学で行った、大人のリス五頭の実験を報告しています。透明な箱には木の実を載せた五本の棒が入り、一方の端が外へ出ていました。棒を引くと木の実が落ち、斜面を転がって取り出せる仕掛けです。以前の課題の六日後にこの箱を試すと、五頭すべてが初回の試験で成功しました。うまくいかない押し方を繰り返す回数は少なく、別の動きへ移っています。その後も一頭ずつ、計12回の試験を行いました。過去に多く使った方法にこだわらず、使ったことのある別の方法へ移る柔軟さが、棒を扱う行動に現れていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
人が持ち込んだ英国では、在来のキタリスや森林への影響を減らす管理が進められています。英国の森林研究機関は、餌をめぐる競合やリス痘ウイルスの伝播、樹皮をはぐ行動による木の傷みを挙げています。同機関は、個体数や森林への影響を調べる方法、マツテンとの関係、新しい個体数管理の方法などを研究課題としています。林の管理によって被害を減らす方法も調べ、土地を管理する人への情報提供につなげています。