丸みのある頭に、短い前あしのひれ。耳はありますが、頭の外へ出た耳の出っぱりはありません。
短い鼻先と、斑点のある毛皮を持ちます。淡い毛に暗い斑点があるものや、暗い毛に淡い輪模様があるものがいます。
ゼニガタアザラシは、陸上でも音を出します。ドイツの動物園にいた若いオスは、口を閉じ、鼻の穴を開けたまま音を出していました。同じ種類の音を、短く切ったり長く続けたりすることもできました。
このオスは実験に参加したとき一歳半で、クレーフェの動物園で暮らしていました。研究者は腕を動かして合図を示し、短い音と長い音を出し分けるよう、魚のごほうびを使って教えました。二〇二二年九月から二〇二三年一月にかけて、訓練と実験が行われています。
合図に合わせて音を短く、または長くする練習を重ねると、鳴いている時間は大きく変わりました。実験前の平均は約〇・六五秒でしたが、最後の短い音の回では約〇・一六秒、長い音の回では約五・三四秒になりました。二〇二五年に発表されたこの研究は、飼育された一頭が、声の出だしと終わりを学習によって細かく変えられることを示しています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
漁具が体に絡むと、けがをしたり、泳ぎや食事が妨げられたりします。
アラスカの氷河フィヨルドでは、船が近づくことで、氷の上の親子が水へ逃げることが保全上の問題になっています。子どもは冷たい水中にいる時間が増え、母親とはぐれる危険も高まります。NOAAが二〇一五年に示した自主的な指針は、船が安全に航行できる範囲で、アザラシから五〇〇ヤード、約四六〇メートル離れることを勧めています。急な進路やエンジン音の変化、大きな波を避けることも挙げています。これは氷河の氷を利用するアラスカの個体群への対策です。