スマトラのカメラ調査では、メス成鳥と幼鳥が記録されました。幼鳥は赤褐色の綿羽と白っぽい腹を持ち、成長に伴って斑点が減ります。
スマトラの調査映像では、幼鳥は濃い赤褐色の綿羽と白っぽい腹を持ち、翼の羽先は淡い黄褐色で斑点状に見えました。約1か月後の映像では、体がメス成鳥の約60〜70%になり、暗い栗色に近づいて斑点が減っていました。
クマシャコは、マレー半島やスマトラ、ボルネオの森林に暮らす鳥です。スマトラでは、雨で水に浸かる泥炭の湿地林にもすみます。木々が茂った森の地面で暮らし、成鳥は短い声や笛のような声を出します。葉や枝に姿が隠れる森の中にも、この鳥の声が響いています。
2024年の論文は、スマトラのカンパル半島で2017〜18年に撮られた映像と音を調べました。音の解析に使ったのは、合わせて三分間の九本の動画です。2018年三月十八日の映像では、一羽のオスの口の動きと鳴き声が重なり、このオスが声を出していることが確かめられました。
このオスの記録には、かたまりになった短い声や、笛のような声などが含まれていました。近くにメスやひなが見えないときにも、オスは声を出していました。親子が一緒に歩く場面の声に加え、一羽でいるオスの声も残り、森で交わされる音の幅が少しずつ明らかになっています。
IUCNレッドリスト · 危急(VU) · 世界
BirdLifeが掲載する最新の2021年世界評価は、クマシャコを危急とし、数の動向を減少としています。農園への転換に伴う森林の減少や分断、伐採が主な脅威です。残る森林で生息状況を調べ、重要な生息地を保護することが提案されています。声の記録を増やし、見つけにくい鳥の調査に役立てることも課題です。