インド亜大陸にすむ大型のレイヨウで、昼に草原や林地を歩きます。
ニルガイはアジアで最大のレイヨウです。成長したオスは青みのある灰色の毛になります。
南テキサスのニルガイでは、繁殖の実態を示す資料が限られていました。2018〜2021年、研究者は3牧場で得られたメスの生殖器官と胎児を調べました。年齢は歯の生え方や摩耗、歯のセメント質にできる輪を手がかりに分類。繁殖年齢のメス488頭のうち386頭が妊娠し、妊娠したメスの56%に双子がいました。
1歳で妊娠したメスがいた一方、妊娠が確認された最年長は12歳でした。胎児の平均体長は4月の18.04cmから9月の73.98cmへ伸び、著者らは出産の中心が9月半ば〜11月初めと推定。大きさのばらつきや授乳中のメスも見つかったことから、繁殖は一年を通じて起きると考えられました。収穫個体から得た結果は南テキサスに限られ、原産域の繁殖状況を測ったものではありません。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
南テキサスの導入域では、ニルガイの繁殖力の高さが、個体数の増えすぎや土地への影響につながる可能性があります。著者らは地域での管理策として、特にメスを対象とする収穫管理を提案しました。この知見は米国の導入個体群に関するもので、原産地の状況やニルガイ全体の正式な保全区分を示してはいません。