ウオクイコウモリは水面近くを飛び、魚をとらえることのあるコウモリです。パナマの調査では、水面の波紋に反応し、足を水に入れる行動が記録されました。
パナマの現地紹介では、赤みのある毛が多いとされ、長い爪も記されています。これは現地での観察記録です。
ウオクイコウモリは、水面近くを飛びながら餌を捕らえるコウモリです。パナマのガトゥン湖にある小さな湾で、野生個体の飛行と鳴き声を記録した研究では、飛行高度は水面から約20〜40センチでした。この調査でウオクイコウモリ科の二種は、昆虫を水面から取る行動を示しました。水面近くは、音の反射も狩りの条件に関わる空間です。
この種を含むウオクイコウモリ科の二種は、調査したコウモリの中でも特に強い反響定位音を出しました。それでも餌を見つける推定距離は、音の強さほど大きく違いませんでした。音の高さが高いほど空気中で弱まりやすいためです。一つの湾での音響調査なので、ほかの海岸や湖でも同じ狩り方をするかは別に確かめる必要があります。探知距離は音響特性からの推定で、直接測った距離ではありません。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
パナマのガトゥン湖の湾で記録されたウオクイコウモリは、水面から20〜40センチほどを飛び、開けた水面上で採餌していました。地域の生息環境を調べる際は、森のねぐらだけでなく、水面とその縁を使う行動も記録する手掛かりになります。ただし研究は一湾での音響調査で、ねぐら、餌資源への影響、個体数の傾向は評価していません。別の地域への適用や正式な保全区分は未確認です。