ブッシュマンウサギは、南アフリカの離れた地域に暮らすウサギです。日の出や日暮れの前後に活動し、川沿いで暮らす個体群もあります。
毛は灰色から赤みのある茶色で、あごに黒い帯、目の周りに白い輪があります。耳は大きく、尾は短くふわふわしています。
「川辺のウサギ」という名を持つブッシュマンウサギですが、南アフリカのサンボナ保護区で行われたカメラ調査では、河畔だけに出るわけではありませんでした。150台のカメラを30地点に置いた研究は、起伏の激しい地形で出現が少なく、他のノウサギがいない場所で記録される傾向を示しました。調査範囲は223.24平方キロに及びました。30地点は互いに独立した地点として扱われました。
ウサギと二種のノウサギは活動する時間がよく重なりましたが、調査地点では同じ場所に記録されませんでした。著者らは、この分布の違いに種間競争が関わる可能性を検討しています。川からの距離だけでなく、地形やほかのノウサギも調べる視点が生まれます。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
サンボナ保護区の30地点で得たカメラ記録は、ブッシュマンウサギの出現を河畔環境だけで説明できないことを示しました。調査では起伏や他のノウサギとの共出現にも関係が見られ、著者らは種間相互作用を生息地評価へ含める必要を述べています。ただし同じ場所で共に記録されないことだけでは、競争が原因とは確定できません。一保護区の結果を広域へ当てはめず、複数地域で環境条件と検出を比較する必要があります。正式な世界区分はこの研究では評価していません。