後ろへ大きく曲がる角と、首のたてがみが目立つウシの仲間です。
オスにもメスにも後ろへ曲がった角があります。成長したオスは黒くなりますが、メスの毛色には地域による違いがあります。
南アフリカのクルーガー国立公園にあるプレトリウス・コップ地域で、研究者は4群のセーブルアンテロープにGPS/GSM首輪を付け、乾季の初めから雨季の始まりまで2年間追跡しました。4群に共通してよく選ばれ、食事の大きな割合を占めた草は、Panicum maximum、Heteropogon contortus、Hyperthelia dissoluta、Setaria sphacelataの4種でした。乾季には、P. maximumとH. dissolutaが豊富に生える場所で採食する回数が増え、この2種が食事に占める割合も上がりました。
草の種類だけでなく、その季節の周囲より青い株を選び、草丈20cmを超える株から食べる傾向がありました。採食地は斜面の上部に多く、乾季に低地の草地を使う割合が増えることはありませんでした。クルーガーの4群が選んだのは、季節ごとに緑を保ち、十分な高さがある草でした。
IUCN Red List (IUCN SSC Antelope Specialist Group) · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体
世界全体のIUCNレッドリストでは、2017年版がセーブルアンテロープを低懸念(Least Concern, LC)と評価しています。南アフリカ・エスワティニ・レソトを対象にした2025年の地域評価では、危急(Vulnerable, D1)とされ、成熟個体は664〜775頭と推定されました。地域全体の個体数の傾向は「安定」ですが、クルーガー国立公園など一部で増える一方、州立保護区の複数の群れは減少しています。