オスもメスも、腹部の背中側にこぶが1つあります。
記載されたオスの腹部は黄みのある茶色で、茶色のまだら模様があります。記載されたメスは、全体にオスより暗い色です。
Eriauchenus rafohyは、首のように長く伸びた部分と、大きなあごを持つクモです。頭の上の四つの突起には、それぞれ短いとげがあります。記載の基準となったオスでは、体長が四・四一ミリメートル、あごの長さが四・〇二ミリメートルありました。
二〇一八年の研究は、オス四個体とメス六個体の体の比率も調べています。最も前の脚の太ももにあたる部分は、オスでは頭から胸をおおう部分の長さの五・一〇〜五・七二倍、メスでは三・四八〜三・八八倍でした。その部分の長さの平均は、オスで八・七〇ミリメートル、メスで六・一六ミリメートルです。調べた標本では、オスの前脚が体に対して特に長いことが数字に表れています。
このクモには、マダガスカルの女王ラフヒーにちなんだ名前がつけられました。名前の基準となるオスは、二〇〇一年四月にアンボヒタンテリの森で採集された個体です。研究者らは、保存標本の細かな形や体の比率を比べ、二〇一八年に新種として記載しました。長い前脚とあごを備えた小さなクモの姿が、採集地や名前の由来とともに記録されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一八年の記載には、アンボヒタンテリとアンドラノマイ付近の森林で、二〇〇〇〜二〇〇三年に集められた標本が含まれます。これらの森林の生息環境を保ち、採集地で現在の生息を確かめる調査が、保全に必要な情報を補います。