ベネズエラの高地にすむ小型のトガリネズミです。前足の爪が長く、落ち葉やコケの下にトンネルを作って小さな無脊椎動物を食べます。
背は茶色、腹はオリーブ色がかった色で、前足は体に比べて大きく、長い爪があります。目と耳は小さく、顔のひげと嗅覚を使って周囲を探ります。
メリダコミミトガリネズミの食べ物には、姿や暮らす場所が違う小さな動物が含まれます。ガの幼虫やさなぎ、ハエの幼虫、甲虫の幼虫と成虫も食べます。木の葉の下と土の中には、この小さな哺乳類を支える多様な食べ物があります。
二〇〇〇年の論文では、ベネズエラのモンテ・セルパの雲霧林で、一九八八年四月から一九九五年十二月に捕まえた個体のうち、消化管が十分に満たされていた五十五個体を調べました。中に残った脚や羽、触角などを、同じ森の昆虫標本や検索資料と照らし合わせ、食べ物の種類を分けています。
見つかった食べ物は三十五の区分に分かれ、甲虫類は食べ物として数えた数の約三割を占めました。一つの消化管には平均で約九種類の区分が含まれています。一種類の虫だけを追うのではなく、森の足元にいる多様な小動物を組み合わせた食事が、体の中に残されていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一六年五月二十六日に評価され、二〇一七年に公表されたIUCNの世界評価は、本種を危急(VU)としました。雲霧林や高山の草原であるパラモの減少、質の低下、生息地の分断が理由に挙げられています。この評価は、一部の荒れた森林なども利用することを記しつつ、土地利用の変化や森林の減少、温暖化を脅威としています。森とパラモの生息環境を保つことが保全の課題です。