タニンバルツカツクリは、インドネシアのタニンバル諸島にすむ地上性の鳥です。繁殖では大きな塚を作りますが、生態の詳しい記録は限られます。
羽は褐色がかったオリーブ色で、頭には短くとがった冠羽があります。顔の皮膚は赤く、くちばしは淡色です。
タニンバルツカツクリは、インドネシアのタニンバル諸島に暮らし、土などを積んだ塚を巣にする鳥です。生息する島が限られるこの鳥では、鳥の姿だけでなく、残された塚も、暮らす場所を知る手がかりになります。島の中でどこに繁殖場所があるかが、保全に関わる大切な情報です。
1995年に発表された保全計画には、1991年十二月、タニンバル南東部の道沿いで、鳥が繰り返し見つかった記録が収められています。十から十二キロメートルほどの道に沿って、五つか六つの塚も見つかりました。森を歩いて得られた記録が、この鳥の繁殖場所を考える出発点になりました。
計画をまとめた専門家たちは、塚の分布を地図に記録し、周囲の小島でも調査する案を示しました。点として見つかった巣を、島の広がりの中に置き直す取り組みです。土を積んだ巣のありかは、鳥が繁殖に使う場所と、保全の対象となる森林を結びつける手がかりになっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
IUCNの2019年版では危急に分類されました。1995年の専門家による保全計画は、人が持ち込んだ動物による捕食、狩猟、卵の採集、生息環境の悪化を課題に挙げました。塚の分布と鳥の生息状況を調べ、森林を守る区域との重なりを把握する調査が提案されています。