目の上から黄色い飾り羽が後ろへ伸びるペンギンです。フォークランド諸島などで繁殖します。
くちばしは赤みのあるオレンジ色、目は赤色です。頭の横へ伸びる飾り羽はキタイワトビペンギンより短めです。
ミナミイワトビペンギンのオスは、卵を温める時期にも海へ食事に出かけます。近くで食べ物を探し、その日のうちに巣へ戻る旅もあります。フォークランド諸島のバークリー湾では、近くの浅い海へ出かけ、夕方には巣へ戻る行動が繰り返し記録されました。繁殖地のすぐそばの海も、大切な食卓になっていました。
2018年の研究では、2011〜2014年に、湾沿いの繁殖地で計62羽のオスに位置や潜る深さを記録する器具を付けました。2012年と2013年には、位置を記録できた鳥はすべて、巣から九キロ以内の湾内で食べ物を探しています。一方、2014年には、巣から230キロに達する数日間の旅が見られました。出発する場所や年によって、使う海の広さは大きく変わっています。毎日巣へ帰る近場の旅と、遠くまで泳ぐ旅を通じて、同じ種類のペンギンが見せる行動の幅が浮かび上がりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
フォークランド諸島では、繁殖するつがいと巣立ち前のひなを繰り返し数え、ミナミイワトビペンギンの変化を追っています。現地の保全団体がまとめた2023〜2024年の報告では、調査地点の繁殖数は前年よりわずかに増えた一方、長年の平均を下回りました。また、2024年1月にはスティープル・ジェイソン島で死んだ成鳥が多数見つかり、比較的新しい死体三羽の検査で高病原性鳥インフルエンザが確認されています。繁殖の記録と病気の監視が、地域の保全状況を知る手がかりになっています。