南アジアにすむ、長くふさふさした毛のクマです。口先の毛は少なく、胸には淡い色の模様があります。
大きな足に長い爪があり、細長い口先を持ちます。胸の模様はU字やY字のような形です。
ナマケグマは、町に捨てられた食べ物を探すこともあります。インドのマウント・アブでは、ホテルから出る食べ残しや、捨てられた甘い物を、ごみの中から探す姿が住民に知られています。
二〇二一年に発表された研究では、ラジャスタン州のこの町で、二〇一九年一月から五月に二百四十一人の住民に話を聞きました。尋ねたのは、主に過去二年間のクマとの出会いです。多くの人が、聞き取りの前の一週間にもクマに会っており、出会う時間は午後六時から深夜〇時までが多くなっていました。
研究者は、ごみ箱の場所と、住民がクマを見た場所も照らし合わせました。市街地の広さ、道路、植物、水のある場所などを比べた中で、ごみ箱の数が多い区画ほど目撃が多いという関係が、最もよく支持されました。周囲の森から町へ入るクマにとって、人が捨てた食べ物も、町の中で探す餌になっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
マウント・アブの研究では、生ごみに引き寄せられるナマケグマと住民との接触が、保全上の課題として挙げられました。著者らは、ホテル関係者も参加する長期的なごみ管理と、クマが開けにくいごみ容器の検討、住民向けの教育を提案しています。人へのけがや、それをきっかけとするクマへの報復を防ぐことが狙いです。