浅い水辺で待ち伏せして魚などを捕る、大きなサギです。飛ぶときには、長い首を体へ引き寄せます。
翼や背中は灰色です。成鳥は白い頭に黒い飾り羽があり、若い鳥は最初の冬まで頭頂が灰色です。くちばしは一年の大部分で黄色く、繁殖期には橙色を帯びます。
アオサギには、季節に合わせて長い距離を移動するものがいます。中国の洞庭湖で冬を過ごし、ロシア極東で繁殖し、子育ての後には別の土地へ移る暮らしもあります。一年の中で、使う場所を何度も切り替える鳥です。
二〇一四年三月、洞庭湖で捕らえた成鳥一羽に、小型の位置記録装置が取り付けられました。二〇一五年まで追跡すると、繁殖地はロシアのユダヤ自治州、その後の滞在地は中国のジャムス市周辺でした。同じ鳥は、二年とも越冬地、繁殖地、繁殖後の滞在地に戻っていました。
興味深いのは、行き先が似ていても移動の進み方が違ったことです。春の移動は、二〇一四年が約二千八百五十キロを百三十四時間、翌年が約二千七百十キロを六十三時間でした。春には昼も夜も移動していました。著者らは、年ごとの経路や風などが速さの違いに関わった可能性を挙げています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
英国の鳥類調査団体BTOは、一九二八年に始まった集団繁殖地の調査を続けています。二〇二五年の調査報告では、営巣に使われていると判断されたアオサギの巣は、全調査地域で約九千三百と推定されました。二〇〇〇年代初めの約一万三千より低い状態が続き、厳冬による減少後に回復しない理由は不明とされています。各地の協力者が巣を数える活動が、この長期の変化を捉えています。