メキシコの山地にすむ小型のトガリネズミです。背は濃い茶色で、腹側は少し淡く、資料は湿った山地林を生息環境に挙げています。
背の毛は濃い茶色で、腹側はそれより少し淡い色です。尾は体に比べて短めです。
Cryptotis mexicanusは、幅の広い前足と長い前足のつめを持つ、小さな哺乳類です。メキシコの湿った山地林にすみ、松やナラの落ち葉が積もる森でも暮らしています。体の小ささに加え、土に向かう前足の形も特徴です。
2017年の論文は、2015年七月にプエブラ州で捕らえた二匹を、土や落ち葉を入れた飼育容器で十五日間観察しました。捕獲場所は標高二千九百メートルの松とナラの森です。容器には厚さ七センチメートルの土と、その上に落ち葉やコケを敷き、採集地の地面をまねています。
二匹は前足とつめを力強く使い、地表から二〜三センチメートルの浅い所に通り道を掘りました。獲物を探すときは、地中の道と地上を行き来し、地面に開けた穴から外へ出て追いかける様子も見られました。骨の形から予想されていた穴掘りが、実際の動きとして観察されたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2005年にベラクルス州アクルツィンゴで採集された個体を報告した2011年の論文は、その場所のナラ林が孤立した小片になり、集落、観光、牧畜、農業によって大きく改変されていると記しています。この地域では、残された山地林と林床の環境を保つことが保全に関わります。