ホンジュラスの山地で知られる小さなサンショウウオです。すむ場所は広い世界の地図の中でも、限られた山の範囲にあります。
鼻先は幅広く、あしは短く細めです。おとなのオスでは、茶色の体に白い細かな点が記録されています。
Nototriton lignicolaは、山の湿った森で、木や岩のすき間をすみかにする小さなサンショウウオです。子どもが隠れる場所には、沢のそばの割れた岩もあります。倒木の内部とともに、岩のすき間にも身を寄せています。
二〇〇六年六月十日、ホンジュラスのモンターニャ・デ・ヨロ国立公園で、研究者は一匹の幼いサンショウウオを見つけました。場所はカタグアナ沢のそば、標高一八二〇メートルにある割れた岩の内部です。翌年三月十四日には、その沢の上方にあるセロ・エル・フィロンの、標高二〇二〇メートルの倒木の中から、二匹のおとなが得られました。
これらの場所は、それまで知られたラ・ムラヤの記録地から約四五キロメートル西にあります。二つの山地の間には、標高五〇〇〜六〇〇メートルの川の谷が横たわっています。新しい記録は、山ごとに離れた湿った森にも、この小さな動物が暮らすことを示しました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一一年の報告は、本種が見つかったモンターニャ・デ・ヨロでは、森林の伐採や農地の拡大が山の高い場所まで進んでいたとしています。公園の管理者やマラレの地域の人々が取り組む一方、伐採は多くの場所で、公園中核部の下限である標高一八〇〇メートルを越えていました。著者は、まだ残るまとまった山地林を調べる機会も指摘しています。過去の記録地の生息と森林の状態を調べ直すことが、保全を考える手がかりになります。