日本では主に北海道で繁殖する、大型のカモメです。
背や肩、翼の上面が灰黒色です。冬の羽では頭に褐色の斑点が出ます。
北海道の天売島で1984〜1985年に行った観察では、オオセグロカモメはつがいによってひなへ運ぶ餌が異なりました。魚を中心に運ぶオスがいる一方、一部のオスはウミネコやウトウのひなを捕らえ、自分のひなに運んでいました。メスが海鳥のひなを運ぶことはほとんどありませんでした。
運んだ餌に海鳥のひなが10%を超えて含まれるつがいは、10%未満のつがいに比べ、巣立つひなの数が約2倍で、ひなの成長率も約1.5倍でした。巣立つひなの数はなわばりの広さやふ化時期とも関係し、ひなの成長は卵の大きさとも結びついていました。天売島の断崖では、近くにウミネコやウトウが繁殖する区画の一部を観察しました。島ではウミネコやウトウも多く繁殖していました。
環境省レッドデータブック(第5次) · 絶滅危惧ⅠB類(EN) · 日本国内(種レベル)
環境省の2026年第5次レッドデータブックは、オオセグロカモメを絶滅危惧ⅠB類(EN)と評価しました。最新の繁殖数データがある国内の主要営巣地6か所では、約10年前からの減少率は13〜99%で、平均67%でした。主要な営巣地では、3世代前からの減少も65%以上と推定されています。ノネコ、ドブネズミ、キツネ、オジロワシなどによる捕食や撹乱、餌となる魚や投棄魚の減少、人の立ち入りや巣・卵の撤去も報告されています。漁港などに新しい営巣地もできています。