ニンバ山地周辺の低地林で記録された大型のトガリネズミです。古い論文ではCrocidura goliath nimbasilvanusという組み合わせでしたが、現行のMDDはC. nimbasilvanusを種として掲載します。
背中の毛は長く粗い褐色で、顔の下側は上側より淡く見えます。
ニンバジャイアントシロトガリネズミは、西アフリカの森林にすむ大型のトガリネズミです。中央アフリカにすむゴリアテシロトガリネズミとよく似た大きな体をもちながら、上あごの奥歯にははっきりした違いがあります。
二〇一三年の研究では、この種の頭骨十六点と、ゴリアテシロトガリネズミの九十六点を比較しました。研究者は頭骨を下から撮影し、七十六か所の位置を使って形を調べました。この種は頭骨の幅が広く、上あごで最も後ろにある奥歯は、比較相手の約二倍の大きさでした。
遺伝子の比較では、西アフリカの別種Crocidura nimbaeとの近さが示されました。著者らは、大きな体という似た特徴が、それぞれの系統で別々に発達した可能性を示しました。姿の似かよい方と、進化上の近さがずれる面白さを伝える一例です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二一年公表のニンバ山地の調査は、ギニア側の川沿いの林とリベリア側の低地林で、この種を一匹ずつ報告しました。同論文は山地の森林への圧力として、季節的な火災、二つの限られた地域での採掘、低地での伐採や農地化を挙げています。この地域では、川沿いの林や低地林を保ち、生息場所の状態を調べ続けることが保全につながります。