ホソツメコミミトガリネズミはコロンビアの東部山脈に知られるトガリネズミです。長く新しい記録がありませんでしたが、2024年の調査でタイプ産地のラ・セルバから30頭以上が再発見されました。
体は小型から中型で、尾はやや長めです。
ホソツメコミミトガリネズミは、近い仲間のコロンビアコミミトガリネズミと頭骨の大きさが似ています。一方、口の天井に当たる部分や上の歯の並びは、より細い形をしています。
二〇〇三年の記載論文は、保存標本の頭骨やあごを測り、複数の数値を組み合わせて比べました。四種を並べた分析では、本種とコロンビアの仲間は大きさの軸でほぼ重なりましたが、幅を表す軸では分かれました。
さらに、二種の違いがはっきり出た奥歯の間の幅を、あえて計算から外しても、別々のまとまりになりました。一つの特徴に頼らず、ほかの特徴の組み合わせでも確かめたのです。見た目のよく似た小さな動物を、独立した種として認めるための根拠が積み重ねられました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二四年の再発見調査を報告した博物館のニュースレターは、生息地の森が小さく分断され、人の活動で大きく変わった土地に囲まれていることを課題に挙げています。捕獲個体では皮下の条虫感染も確認されました。調査チームは、ほかの生息地を探すこと、場所ごとの寄生虫の広がりを調べること、地域の環境当局と保全策を作ることを今後の目標としています。