繁殖羽のオスは赤褐色の頭が目立つ潜水ガモです。
繁殖羽のオスは赤褐色の頭、黒い胸、灰色の背をしています。メスは褐色で、顔や喉の色が淡く見えます。
ホシハジロは、貝を食べるとき、小さなものを選ぶことがあります。飼育実験でいろいろな大きさの淡水の二枚貝を並べると、ホシハジロは特に小さいものをよく食べました。貝の栄養と、くわえてから飲み込むまでの時間で計算した効率のよい大きさよりも、小さな貝が選ばれていました。
1987年の論文では、一連の実験を終えたオス二羽とメス一羽について、貝の選び方を報告しています。鳥は一週間、貝を食べることに慣らされてから、一羽ずつ試されました。貝は水中ではなく、水際の石の上に、一つずつ離して置かれました。十段階の大きさから選ぶ実験では、食べた貝は殻の長さが15ミリ以下の範囲にあり、特に小さいものが好まれました。別の実験では二種類の大きさを示し、大きな貝同士でも、わずかな長さの違いを見分けて選ぶ様子が見られました。目の前に並んだ貝から、選んで口へ運ぶ行動が記録されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ロシアを中心とするホシハジロの繁殖域では、養魚池の管理の変化や、湖に栄養が増えすぎることが、生息環境を変える要因の候補に挙げられています。餌と巣のある湿地を守るため、繁殖する場所と冬を過ごす場所を結び付けて把握することが課題です。2020年にロシアを中心とする繁殖域の状況をまとめた著者らは、日本や韓国などで続く冬の水鳥カウントを分析し、足輪の回収記録と合わせることを提案しています。どの繁殖地の鳥が、どの地域で冬を過ごすかが分かれば、渡りの経路に沿って守るべき場所を絞る手掛かりになります。同時に、それぞれの湿地で繁殖の成否や生息数を左右する要因を調べ、地域に合った対策へつなげることを求めています。