ニューギニアとヤペン島の森林にすむツカツクリの仲間です。東部高地の調査では、別種の卵塚を使い、その繁殖後に塚を作り直す行動も記録されました。
赤い脚と、首を横切る茶色の帯が目印です。頭部には露出した皮膚と冠羽があります。
チャエリツカツクリは、ニューギニア北部に暮らす鳥です。森林の地面に材料を積んで大きな塚をつくり、その中の熱を卵を温めるために使います。鳥がつくる山は、卵の置き場であるとともに、手入れを続ける場所でもあります。
パプアのヨアラム森林を扱う2026年の学位論文では、十六の塚が見つかりました。六台のカメラのうち四台が塚に置かれ、鳥の出入りや行動を記録しています。チャエリツカツクリの行動の中では塚の手入れが最も多く、記録された行動のおよそ半分を占め、主に午前中に行われていました。
塚と周囲の土を比べると、土の状態にも違いがありました。著者は、鳥が表面だけでなく塚の中の環境にも働きかけていると考えています。また、塚のある場所は、積むための植物由来の材料のありかと結びついていました。卵を温める山は、森林の材料を集め、繰り返し手を加える暮らしの場所なのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ヨアラム森林の研究は、塚をつくる植物由来の材料と、手入れを続ける場所の重要性を示しています。森林を保全する際には、鳥が使う塚と、その材料を得られる周囲の環境を合わせて把握することが、この種の繁殖場所を考える基礎になります。