カマバネライチョウは、ロシア極東の針葉樹が混じる森林で一年を通して暮らすライチョウです。
丸みのある体つきのライチョウで、暗い林床にまぎれる褐色系の羽を持ちます。
カマバネライチョウは、冬の森でトウヒの針のような葉を食べる鳥です。昼は枝の上で食べたり休んだりし、夜には柔らかい雪の中へ潜ります。木々の間の小さな空き地などに積もった雪が、寒い夜を過ごす場所になります。食べ物のある木と、眠るための雪が、冬の暮らしを支えています。
ロシアのアムール川下流域を調べた2011年の論文には、雪の寝床を作る手順が記されています。鳥は雪面に降りると周りを見回し、前へ掘り進みます。途中で右や左へ向きを変え、ときどき頭を雪の上へ出して確かめました。通り道は三十から八十センチほどで、その先に体を収める部屋を作ります。
一月半ばには、雪の中でおよそ十五時間、木の上でおよそ九時間を過ごしました。朝に寝床を出て、夕方にはまた雪へ向かいます。一日の長い部分を占める雪の部屋と、短い昼に食べ物を得る枝先を行き来する生活です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
アムール川下流域の研究では、冬の生息地として、育ったトウヒと低い木々が重なり、雪が積もる小さな空き地もある森林が使われていました。食べ物を得る木と雪の寝床を両方保つことが、地域の冬の環境を考えるうえで重要です。