小さな頭と硬い甲羅を持つウミガメです。成長すると、海草や海藻を多く食べます。
多くのメスは、生まれた砂浜の近くへ戻って卵を産みます。建物の明かりがない砂浜では、砂から出た子は海の上の明るい地平線へ向かって進みます。
アオウミガメのメスは海から砂浜に上がり、砂の中に卵を産みます。多くのメスは、自分が生まれた浜の近くへ戻ります。卵からかえった子ガメは砂から出て、海へ向かって進みます。建物の明かりのない浜では、海の上の明るい地平線が進む向きの手がかりになります。海で育つ動物の一生に、陸の砂浜と夜の明るさが関わっています。
子ガメは外洋で数年を過ごした後、海岸に近い浅い餌場へ移ります。おとなは海草や藻を多く食べますが、地域や成長段階によって食事は変わります。海の中で暮らす爬虫類なので、息をするために水面へ戻ります。成長したメスは、餌を食べる海と卵を産む浜の間を長い距離にわたって移動します。
オーストラリアのグレートバリアリーフ北部にあるレイン島は、多くのアオウミガメが卵を産む場所です。ところが浜の形が変わると、潮が巣に入り、砂の中の卵が水につかります。産卵のために上がったメスが岩場に挟まったり、ひっくり返ったりして、海へ戻れなくなることもありました。
保全事業では、浜の砂を動かして、潮が入りにくい産卵場所を増やしました。2014年、2017年、2019年の作業で移した砂は計4万立方メートルと州政府は報告しています。岩場の縁には柵を設け、危険な場所へ母ガメが入り込むのを減らしています。
動けなくなった母ガメの救助には、公園の職員、先住民のレンジャー、研究者が協力します。卵を産む場所やふ化の様子も調べ、浜の手入れの効果を確かめています。長い海の旅をして戻ってくる動物を守るため、陸の小さな島の地形を整える仕事が行われています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
漁具に絡まる事故や、産卵する浜と餌場の減少、海のごみなどが脅威です。産卵地の保護や、漁業で誤って捕らえる事故を減らす取り組みが行われています。
レイン島では、潮による卵の水没や母ガメの事故を減らすため、砂浜の形を整え、岩場の縁に柵を設け、動けない母ガメを救助しています。