インドネシアのワイゲオ島だけに分布するツカツクリです。山頂近くの雲霧林に塚を作り、落ち葉などの分解熱で卵を温めます。
オスは褐色で、背側は灰色がかり、胸は栗色です。顔と首の赤い裸の皮膚には肉垂があり、繁殖期には赤いとさかが目立ちます。メスはとさかが小さく、肉垂がないか小型です。
ワイゲウツカツクリは、インドネシアのワイゲオ島に暮らす鳥です。オスは落ち葉などを集めて塚を作り、植物が微生物によって分解されるときの熱で卵を温めます。山の森には、幹や枝にコケやシダがついた低めの木々が茂り、その地面に卵を育てる場所があります。
2006年の論文は、2002〜03年の調査で見つかった塚を地図に記録しました。ノック山とサウラル山で確認した七十八か所は、標高六百二十〜九百三十メートルにありました。島の低い森にいる別種のツカツクリとは、卵を育てる場所の高さに違いが見られました。
七十八か所のうち六十九か所は、尾根の頂上付近や、そのすぐ脇に集まっていました。谷の中では、水の残る場所の近くにも塚がありました。急な斜面が続く山の中でも、塚を置く場所には偏りがあり、森の地形に沿って、この鳥の繁殖の場が並んでいました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2006年の現地研究は、火災による森林の破壊と、山の繁殖地をつなぐ低地の森林の伐採を保全上の懸念に挙げました。火災を防ぐ地域への働きかけ、繁殖の中心地での狩猟の制限、未調査の山での生息確認が提案されています。外から持ち込まれた哺乳類の影響を調べることも、研究課題とされました。