南アジアから東南アジアにすむ、ニワトリの野生の祖先にあたる鳥です。オスとメスで姿が大きく異なります。
オスは首に明るい橙色の長い羽と緑色の尾を持ちます。メスは褐色が主体で、尾も短めです。
セキショクヤケイは、家で飼われるニワトリの祖先に当たる鳥です。野生の鳥とニワトリは子を残すことができ、その子孫を通じて、ニワトリ由来の遺伝子が野生の集団へ入ります。数が残ることに加えて、野生の鳥がもつ遺伝子の多様さも、保全の大切な対象です。
2023年の研究では、ニワトリ五十一羽と、セキショクヤケイ六十三羽の遺伝子が比較されました。野生の試料には、百年ほど前に集められた博物館の標本も含まれます。昔の標本を基準にすることで、今の鳥だけを比べる場合には捉えにくい、時代をまたぐ変化が調べられました。
分析では、現代の野生集団で、ニワトリ由来の遺伝子が入り込む度合いが増えていました。その大きさには、地域の間にも、同じ地域の鳥の間にも違いがありました。博物館で保存されてきた小さな試料が、野生の集団に起きた変化を伝えます。かつての鳥の遺伝子は、これから残すべき多様さを知る手がかりにもなっています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeは世界全体で低懸念に分類しています。2023年の遺伝子研究は、ニワトリとの交配を通じて、野生集団に残る遺伝子の多様さが失われる問題を示しました。研究者たちは、昔の標本との比較を、野生の遺伝的な特徴を守る取り組みに役立つ基盤として位置づけています。