海に飛び込んで魚を捕まえる、暗い体色のペリカンです。
大きなくちばしと長い首を持ち、体は暗い色です。くちばしの下には、魚と一緒に入った水を出せる袋があります。
子育て中のカッショクペリカンは、餌を探す場所を季節の中で変えていました。米国ルイジアナ州ラッコーン島の繁殖地で、研究者は2014〜17年に成鳥30羽へGPSを装着し、巣へ戻る採餌旅行を追跡しました。魚群の分布は漁船の漁獲報告と海面水温・クロロフィル量などから推定し、鳥の位置と重ねています。
モデル上では、調査初期に鳥が使った場所の餌場の質は、無作為地点より低い傾向でした。繁殖期が進むと利用場所の質は周辺海域の変化より速く上がり、追跡期間のおよそ4分の1では、無作為地点より統計的に高くなりました。ひなの成長とともに親の餌の必要量が増すなか、鳥は変わり続ける海で良い採餌場所を探り当てていくようです。研究者は、個体が場所を覚えることや、群れの仲間から情報を得ることなど複数の仕組みを挙げますが、どれが効いたかは分けられていません。対象は一つの繁殖地の30羽で、魚群も直接数えず環境モデルから推定しています。海面を行き来する鳥の動きが、沿岸の餌場の変化を映す手がかりになる地域研究です。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(種レベル)
IUCNの2018年世界評価は、カッショクペリカンを低懸念(LC)、個体数傾向を増加と判定しました。広い分布域と大きな個体数が理由ですが、同じ評価は釣り針や釣り糸への絡まり、沿岸の餌魚の減少、繁殖地での人の攪乱も脅威に挙げています。全域で保全対象地が特定され、少なくとも一つの保護区で生息が記録されていますが、体系的な個体数監視制度は「なし」とされています。評価が述べる北米の長期増加は、分布域の半分未満を覆う調査に基づきます。評価の基準日は2018年8月9日です。