南アフリカとナミビアの海岸にくらすペンギンです。大きな集団で子を育てます。
暑いときは、目の上のピンク色の部分に血液が多く流れて熱を逃がします。
ケープペンギンは、南部アフリカの海岸で暮らします。陸で暑くなると、日陰を使い、口や翼を広げます。目の上のピンク色の部分には、暑いときに多くの血液が流れ、熱を逃がします。海では小魚などを追い、オスとメスが交代して卵やひなの世話をします。子育て中の鳥にカメラを付けることで、水中で魚に出会う場面も調べられています。
南アフリカのストニーポイントで、ひなを世話する成鳥12羽(メス7羽、オス5羽)にカメラを付け、2015年8月〜2016年10月に計820分の映像を得た研究では、11羽で採食が記録されました。魚群に出会った採食27回の捕獲数の中央値は7匹、単独の魚に出会った66回では1匹でした。
ひなは育つと集団を作り、おとなが見守る間に親が海へ食事に出かけます。海と陸で分担される世話が、子育てを支えます。
ケープペンギンは、南アフリカとナミビアの海岸で繁殖し、海でイワシやカタクチイワシなどを捕らえます。陸の巣で待つひなへ食べ物を運ぶには、繁殖地の周りに十分な餌が必要です。餌となる小魚は漁業の対象でもあり、魚をめぐる競合が保全の課題になっています。
2025年3月、南アフリカの高等裁判所は、重要な六つの繁殖地の周りに、イワシやカタクチイワシの商業漁業を10年間禁じる区域を設ける合意を裁判所命令としました。鳥の移動を追った情報などをもとに範囲を定め、政府は同月に漁業の許可条件を改めました。保全団体、政府、漁業者の間の協議が、この措置につながりました。
措置は六年後の科学的な見直しも含み、決めた範囲で漁が守られているかの確認が続きます。油の流出や海の環境の変化なども、鳥の暮らしに関わります。陸で卵やひなを守る仕事に加え、親鳥が食べに出る海をどのように使うかが、子育てを支える取組になっています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 絶滅の危険が極めて高い(CR) · 世界
餌となる魚をめぐる漁業との競合や、海への油の流出が脅威です。南アフリカでは、油で汚れた鳥を救護して野生へ戻す活動が行われてきました。
餌となる魚をめぐる漁業との競合や、油の流出などが脅威です。2025年3月の裁判所命令では、南アフリカの六つの繁殖地の周りにイワシやカタクチイワシの商業漁業を10年間禁じる区域を設け、監視と科学的な見直しを行う措置が示されました。