ホッキョクジリスは、北米北部や東シベリアのツンドラなどに群れで暮らし、地下の巣穴で冬を越します。
背中は白い斑点のある灰色から茶色で、顔や体側は赤みを帯びます。目の周りは淡色で、尾は短くふさふさしています。
アラスカ西部のスーワード半島では、2019年、2021年、2022年に983地点で草食動物を数える調査が行われました。ホッキョクジリスは80頭が42地点で確認され、分布は半島内にまだらに広がっていました。標高が高く、まばらな植生や低い低木が多い場所ほど、推定密度が高くなる関係が見られました。調査は5月から7月に行われました。
この地域ではホッキョクジリスはツンドラの食物網を支える動物で、シロハヤブサの獲物でもあります。研究者が97か所のシロハヤブサの繁殖地記録と重ねて解析した結果、ジリスの密度が高い地域ほどシロハヤブサがその繁殖地を利用する確率も高くなりました。低木の広がりは本種の生息地に影響する可能性が示されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
スーワード半島の97シロハヤブサ領域を解析した研究では、ホッキョクジリスの密度が高いほど、その領域をシロハヤブサが利用する可能性も高いと推定されました。ジリスは983調査地点のうち42地点で確認され分布がまだらで、著者は低木の広がりで開けた植生が減る変化が本種に不利となりうると記しています。