アンデスの高い草原にすむ、細身のラクダの仲間です。細くやわらかい毛が体を覆います。
背中や体の側面は淡い茶色で、腹は白っぽくなっています。長い首と脚を持ち、顔はグアナコより淡い色です。
アルゼンチンのサン・ギジェルモ国立公園で、おとなのメスのビクーニャ24頭の位置を2014年4月から2017年2月まで記録しました。メスたちは同じ行動範囲を使う傾向が強く、別々の家族群の範囲も大きく重なりました。季節ごとによく使う範囲は平均38.1%がほかのメスの範囲と重なり、各季節に少なくとも3頭、最大10頭が、範囲の3分の1以上を共有していました。
昼と夜によく使う場所の間を一日に移動する距離は、サン・ギジェルモ渓谷で平均約725m、ジャノ・デ・ロス・レオネスで約822mでした。季節別では、植物が育たない時期に平均約796m、育つ時期に約763mを移動しました。地形や環境、天敵に襲われる危険に伴う違いも、昼夜の移動距離に表れていました。
IUCN Red List of Threatened Species · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体
IUCNの2018年世界評価では、ビクーニャは低懸念(LC)に分類され、数は増加傾向とされました。広い範囲に暮らし、数が多く、保護区にもいることが評価の理由です。別の2021年グリーン・ステータス評価では回復度が67%で、「Moderately Depleted」とされました。高価な毛を得るための狩猟で過去に数が減り、保護策によって多くの地域で回復しましたが、密猟は今も脅威とされています。