北米の亜寒帯・亜高山帯に暮らすライチョウです。多くの地域では季節に応じて羽色が変わり、足を覆う羽毛で雪や寒さに適応しています。
多くの地域では、冬に白く、夏は赤茶色のまだら模様になります。西ノルウェーやカザフ草原の一部の亜種は、一年中赤茶色です。
カラフトライチョウは、雪の中にもぐって寒さや風をしのぎます。雪の中の空間は、冬を過ごす休み場所になります。羽に包まれた体と、周りを囲む雪の両方がある場所で、外の冷たい空気から離れて休むことができます。
1980年の論文では、フィンランド北部の三つの場所で、1975年から1977年に六羽を使った実験が報告されています。鳥は屋外の囲いで飼われ、雪の中にもぐれる状態に置かれました。研究者は人がつくった雪の穴を使い、その中の温度や湿り気、二酸化炭素を測りました。
穴の中の温度は、多くの場合、二、三時間でほぼ一定になりました。一方、外が氷点下三十五度より寒い条件では、八時間にわたって上がり続けることもありました。温まり方には、雪の初めの温度や詰まり具合が関わっていました。冬の雪は、鳥の体から出る熱をとどめる、小さな部屋をつくる材料にもなるのです。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeのIUCNレッドリスト掲載表では、カラフトライチョウは世界全体で低懸念です。フィンランドの実験は、雪の状態が休み場所の温まり方に関わることを示しています。冬の生息環境を考える際には、食べ物のある場所とともに、雪にもぐって休める場所が重要な要素になります。