南アメリカにすむオオハシの仲間です。大きな黄橙色のくちばしの先に、黒い模様があります。
目の周りには青い皮膚があり、その外側を橙色の皮膚が囲みます。若い鳥はくちばしが短く、色も鈍めです。
オニオオハシは、南米の林の縁やサバンナの木立などにも暮らす鳥です。大きな橙色のくちばしで果実や小さな動物などを食べます。長いくちばしは食べ物をつかむ道具ですが、体の熱を外へ渡す場所としても働きます。羽毛に包まれた胴体に対し、くちばしには広いむき出しの表面があります。
2009年の研究は、くちばしへ流れる血液の量を変え、熱の出方を調節する働きを示しました。血管の多いくちばしは、体内の熱を運ぶ大きな窓になります。目立つ形や色に加えて、暑さに向き合う体の仕組みも、この大きな器官の働きの一つとして確かめられました。
子育てには木の穴などを使い、親鳥は卵やヒナの世話をします。サンディエゴ動物園では、2017年に二羽のヒナが巣立った例が報告されました。幼鳥のくちばしは初めから親と同じ大きさではなく、成長とともに発達します。くちばしの形と働きは、育つ過程でも変わっていきます。
IUCNレッドリスト(保全機関の種紹介掲載) · 低懸念(LC) · 世界
狩猟や、幼鳥をペット向けに捕らえることなどが脅威です。飼育下では繁殖や成長の記録が蓄えられ、野生では果実を得る木立や、巣になる場所が暮らしを支えます。