オスは、頭から胸が暗い赤茶色です。
脚には濃い輪模様があり、腹部は暗い灰色がかった茶色とベージュのまだら模様です。
Austrarchaea tealeiの名前の基準となったオスは体長二・六七ミリで、一番前の脚の、太ももに当たる節は三・〇九ミリありました。一つの節だけでも体長を上回る長さです。頭から胸に当たる部分は、前後の長さ一・〇八ミリに対して高さが二・三五ミリあります。
このクモのオスには、精子を渡す器官に、むちのように大きく伸びた部分があります。二〇二一年の研究は、モスマン渓谷で採られた保存標本のオス一匹を、細かなエックス線画像で立体的に調べました。口元にある触肢という付属肢の内部では、精子の通り道が二股に分かれ、それぞれ別の細長い管となって、二つの出口を持つ部分へ続いていました。
同じ研究で調べたZephyrarchaea mainaeとAustrarchaea mascordiでは、二つ目の出口を持つ部分は比較的小さく、一部が隠れていました。それに対して本種では、この部分が非常に大きく、むち状になって外に現れています。よく似た内部の分かれ道を持つ仲間の間にも、出口を持つ部分の大きさや見え方には、はっきりした違いが見つかったのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種の採集地モスマン渓谷は、デインツリー国立公園にあります。州政府の公園説明は、先住民の団体ジャバルビナ・ヤランジと州の公園・野生生物管理部門が共同管理し、湿潤熱帯地域の管理機関とも自然保全のために協力しているとしています。二〇一二年の本種の研究では保全状況を判断する情報が不足していました。雨林の管理とともに、本種の生息する範囲や落ち葉の環境を調べることが、保全の具体化に役立ちます。