建物をねぐらにし、夕方から身近な空を飛ぶ小さなコウモリです。
背中は灰色がかったオリーブ色、腹側は灰褐色で、薄い耳を持ちます。
街の夜空を飛ぶアブラコウモリは、場所を選ぶとき、餌の多さだけでなく飛びやすさも手掛かりにしているようです。2000年と2001年の都市部調査では、バットディテクターで飛翔音を記録し、水辺で最も多く、次いで開けた場所で活動が確認されました。二次林では最も少ない傾向でした。研究者は、二次林に昆虫が多くても、枝葉で空間が閉じているため飛行しにくい可能性を挙げています。
季節の変化も記録され、2月は日没時の気温が15℃を上回る日に活動が確認され、気温とともに確認回数が増えました。5月半ばから7月初めには一度減り、7月下旬から9月初めに再び増加。12月は気温が15℃を下回ると飛翔が確認されなくなりました。調査で数えたのは個体数ではなく、バットディテクターで確認された飛翔活動でした。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
環境省「レッドリスト2020」の哺乳類一覧に、アブラコウモリの掲載はありません。環境省は2026年3月、哺乳類を含む陸域動物のうち、残る分類群では2020年版の評価が最新と案内しました。