ウロココミミトガリネズミはコロンビアのアンデス高地で知られる小型のトガリネズミです。近縁種と比べた記載では、毛色が淡く、鼻先が長く幅広いとされています。
2023年の比較では、C. huttereriより体が大きく、毛色が淡く、鼻先が長く幅広いと記載されています。
ウロココミミトガリネズミは、コロンビアのアンデスにすむトガリネズミです。その体の細胞には、活動に必要なエネルギーをつくるミトコンドリアがあります。そこにも遺伝情報があり、近い仲間とのつながりをたどる手がかりが含まれています。
二〇一九年の研究は、コロンビアのエル・タンボで採集され、カウカ大学の博物館に保管された本種の標本を使いました。研究者は保存された組織からDNAを取り出し、ミトコンドリアの遺伝子の一つを読み取りました。標本番号とともに配列が公開され、別の研究でも比較できる資料になっています。
ほかの種の配列と合わせた比較では、本種とエクアドルのCryptotis niausaが、近い枝に並びました。外見による従来の仲間分けとは異なる関係も見え、著者らは、より多くの遺伝子や標本を調べる必要を述べています。小さな標本一つが、南米のトガリネズミの関係を考え直す入口になったのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一九年の研究は、本種の分布図と公開された採集記録の間に食い違いがあることを指摘しました。コロンビアのアンデスでは森林の改変や減少が保全上の課題となっており、著者らは、標本の同定と産地を確かめ、生息範囲を見直すことを求めています。本種についても、確かな記録と現在の生息地を結び付けることが、どこの森を保全するかを判断する基礎になります。