コビトカバは、西アフリカの森に暮らす小型のカバです。ふつうは単独で過ごします。
カバより脚が長めで、指の間の水かきは小さく、目は頭のてっぺんにはありません。
コビトカバは、森の中だけでなく、川沿いや湿った場所、その周りの草木の茂みにも暮らしています。シエラレオネとリベリアの国境にあるゴラ地域では、人が耕作した後に再び草木が生えた場所にも、その足跡やふんが残されていました。
二〇一〇~二〇一四年に集めた野外の情報を使った研究では、一辺一キロの調査区画五百二十五か所のうち、百二十八か所でコビトカバの姿や痕跡が確認されました。川沿いを歩く調査、自動撮影カメラ、森を横切る観察などを組み合わせたものです。地域住民からの情報をもとに訪ね、実際の痕跡が確かめられた場所もありました。
見つかった場所の多くは、当時の保護区の外でした。足跡やふんが見つかる場所と、写真や直接の目撃が得られる場所では、周囲の環境にも違いがありました。写真や目撃は森で多く、足跡やふんは耕作後の茂みでも見つかりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
伐採や採掘、農地の拡大による生息地の損失と狩猟が、保全の課題です。ZSLは二〇〇八~二〇一二年に、リベリアで行政機関や保全団体と協力して生息状況や脅威を調査し、二〇一〇年には地域の保全戦略をまとめる会合を開きました。ゴラ地域の原著者らは、保護された森を維持するとともに、川沿いなど保護区外の土地でも、住民と共に保全を進めることを提言しています。