記載されたオスの腹部には、灰色がかった茶色と濃いベージュのまだら模様があります。
記載されたオスでは、脚が明るい茶色で、濃い色の輪模様があります。腹部の背中側には、3対のこぶがあります。
Austrarchaea clyneaeのメスは、卵の入った袋を、いちばん後ろの脚で支えます。袋は腹部の後ろに置かれ、形は不規則で、土のかたまりに似ています。茶色い薄い革のような糸でできた袋を、小さな体の後ろに保持するクモです。
二〇二二年の論文には、卵の袋を持つ本種のメスの写真が掲載されました。これは二〇一八年十二月、マウント・バーニー国立公園のマウント・バロー山頂、標高千三百七メートルで得られた個体です。ナンキョクブナの仲間が生える冷涼な雨林で、丸太の下から手で採集されていました。
同論文は、それまで詳しい姿が知られていなかったメスを初めて記載しました。研究対象のメスの体長は三・四五ミリメートルです。体の模様や内部の器官だけでなく、卵の袋の形と支え方も記され、小さなクモの子育てに関わる姿が具体的に加わりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二二年の調査報告では、本種の既知の分布は、マウント・クルーニーに加え、メイン・レンジ南部やマウント・バーニー西部へ広がりました。多くの新しい採集は、二〇一九〜二〇二〇年の大規模火災後の調査で行われています。著者らは、この地域のクモ類について、火災や気候変動の影響が種や場所ごとに異なる可能性を挙げています。本種の保全には、既知の各生息地を続けて調べる方法が考えられます。