ワピチは、北米のイエローストーンでも群れで見られる大型のシカです。
オスには大きな枝角があり、春に抜け落ちたあと新しい角が伸びます。
ワピチの声には、高い音と低い音が同時に重なるものがあります。繁殖期のオスの声だけでなく、母親と離れた子どもやメスの声にも、この重なりがありました。一つの声の中で音の高さが上がったり下がったりし、幼い個体と成獣では、その幅にも違いがあります。
2025年の研究は、カナダのエドモントン近郊の牧場で2013年と2014年に録音した、ロッキー山脈系のワピチを調べました。生後間もない子ども、離乳のため母親から離された子ども、同じく離された母親、繁殖期のオスという四群から各十頭を選び、計231声を分析しています。高低二つの音が重なる声は四群すべてにあり、分析したオスの繁殖声では全てに含まれていました。オスの声は平均約三秒と長く、最も高い音が声の後半に来ました。一方、ほかの三群の声は平均一秒未満で、高さの頂点は早い段階にありました。高い声を出す点は似ていても、長さや音の動き方が、場面ごとの声の違いになっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
米国のポイント・レイズ国立海岸では、ワピチの亜種チュールエルクについて、2024年12月にトマレス・ポイント地区の管理計画が決定されました。囲いの柵と、直近の干ばつ時に設けた仮設給水設備を撤去する方針です。国立公園局は、柵の撤去によって利用できる生息地を広げ、干ばつへの強さと自然な個体数変動を支えることを目的に挙げています。先住民のFederated Indians of Graton Rancheriaとも協議して作られた地域の計画です。