日本だけにすむ、緑色の背中を持つキツツキです。木の幹をつついて虫を捕り、地上のアリも食べます。
背中は灰色を帯びた緑色で、頭には赤い部分があります。オスはメスより頭の赤い部分が広くなっています。
長崎のアオゲラは、木の幹に掘った穴で子育てをします。オスだけでなくメスも巣穴を掘り、ヒナに食べ物を運びます。親鳥は食べ物を届けた後、ヒナのふんをくわえて巣の外へ持ち出すこともあります。木の中の子育てには、食事を運ぶ仕事と、巣を清潔にする仕事があります。
2016年にまとめられた佐世保市の観察では、亜種カゴシマアオゲラのつがいが巣を造り、ヒナを育てる様子が記されました。オスが掘りかけた穴をメスがのぞき、その後は二羽が交替で木を掘りました。1984年5月の江永町の巣では、一方の親が枝に来て鳴くと、穴にいた親が外へ出て、到着した親が中へ入る交替が何度も続きました。6月4日には、メスがヒナへ給餌した直後、ふんをくわえて飛び去っています。同じ日のオスにも、ふんを運ぶ姿が確認されました。親鳥が幹を後ろ向きに下り、穴の入口まで近づいて食べ物を渡す姿もありました。小さな入口の奥で育つヒナを、二羽の行き来が支えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
長崎県佐世保市で観察を続けた研究者は、2016年の報告で、住宅地や施設の造成によってシイ類の林が失われ、アオゲラが営巣していた大木もなくなったと記しました。林の一部が残っていても、適した営巣木の不足が影響している可能性を挙げ、森林の破壊を避けるよう訴えています。地域で実際に確認された生息地の変化と、観察者による保全の提言です。